40代で顎変形症の手術をしたカムカムです。
今回は手術後の後遺症についてお話します。
顎変形症の手術は全身麻酔を伴い、顔の神経の近くの骨を削るので後遺症が残ることもある、と事前に説明がありました。まったく後遺症が残らない人もいれば、私のように後遺症が残ってしまう人もいます。このページでは、私の経験談をご紹介しますので参考にしていただければと思います。
こちらは手術前の私と手術後の私です。下あごのみを数ミリ下げる手術を行いました。
後遺症その1 しびれ
手術直後から下唇から顎先にかけて感覚の麻痺が出現していました。メチコバール(ビタミン12)を処方され飲み続けていくうちに、薬が効いたのかはわかりませんが麻痺は、ピリピリとした痛みに変化し(神経が修復されていっている証拠だそう)そののち、痛みは消えてゆきました。
しかし、5年ほど経った今でもしびれは残ったままです。どのような感じかというと、長時間正座をしていて足がしびれた時の感覚に近いです。これが24時間続いているので、驚かれるかもしれませんが、慣れというのは怖いもので、意識しなければしびれの存在も感じないほどになりました。
※斜線の部分がしびれの部位です。↓
日常生活に支障はないの?
少しあります。何かというと、食事の際にたとえばご飯粒やソースが唇やあごについてしまっても気づけない事です。家族と食事している時はすぐに教えてもらえますが、一人で外食している時などは気を遣っています。本当なら手鏡を持ち歩いてチェックできるようにしたほうがいいのかもしれませんね。
後遺症その2 知覚障害
手術をきっかけに、下の歯茎全体が痛みを感じやすくなってしまいました。といっても普段は特に支障はないのですが、歯医者さんで歯周ポケットの深さを、専用器具で歯茎をチクチクさわって測定する時に、これまでよりも痛みが強く感じるようになりました。と言っても検査を中断させるほどのレベルではなく我慢できる程度です。
もうひとつは、下唇に口内炎ができたとき、これまでよりも広範囲に痛みを感じるようになりました。口内炎の部位だけではなく唇全体が痛いような感じです。これはちょっとつらいので、早く治すためにシール型の薬や塗り薬で対応しています。
後遺症その3 神経障害
この後遺症は、自分では全く気が付かず、家族の指摘で判明しました。
そんな症状かというと、目を瞬きすると、あごの神経が1か所(半径3ミリくらい)ピクッと動く事です。目を閉じた瞬間に起こることなので自分で気づくことはできませんでした。こちらについては生活に支障はありません。
まとめ
私は40代になって顎変形症の外科矯正をし、手術した際に残った後遺症は3つでした。
・しびれ(下唇からあごにかけて)
・知覚障害(痛みを感じやすくなる)
・神経障害(瞬きをすると神経が動く)
でした。
顔をさわる手術ですので、もちろんリスクはつきものだと思います。中にはまったく後遺症がなかったという人もいます。手術を考えている方の参考になると嬉しいです。
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